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商業簿記と工業簿記の片方だけの受験はできるの?

日商簿記2級で、商業簿記と工業簿記どちらか片方だけを選んでの受験はできません。

「日商簿記2級」としての受験になり、商業簿記と工業簿記の両方から問題が出題されます。商業簿記問題が3問あり、配点は60点です。工業簿記問題が2問あり、配点は40点です。合計70点以上取れると合格になります。

つまり、商業簿記だけ勉強して満点をとっても60点にしかならず、不合格ということになってしまいます。片方だけの受験はできないのです。

日商簿記3級は、商業簿記の範囲からのみの出題ですので、商業簿記だけの勉強で受験できます。

全経簿記上級の場合、

「商業簿記及び会計学」
「工業簿記及び原価計算」

という2科目があり、どちらか一方に合格したあと一年以内にもう一方に合格すると、全経簿記上級合格ということになります。もう一方に合格せずに一年が過ぎてしまうと、合格した部分も消滅してしまうので、どちらか片方の資格ということにはなりません。

3級を取らずにいきなり2級は受験できるの?

「3級を取らずにいきなり2級は受験できるの?」

はい、できます。

商工会議所のホームページをみると、

「商工会議所の検定試験は、どの級(クラス)から受験していただいても構いません。例えば、3級に合格していなくても、2級あるいは1級を受験できます」

と記されています。

>> 商工会議所/検定試験Q&A

かなり大勢の方が、ダイレクトで2級を受験して合格しています。

あるアンケートによれば、2級合格者のうち、ダイレクトで2級を受験して合格したのが17%、2級と3級の併願をして2級合格したのが6%、あわせて23%の方がダイレクトで2級合格を手にしています。

ダイレクト2級合格者の感想を聞くと、

「大変だった」「無謀だった」

という意見と、

「カンタンですよ」「1ヶ月の勉強で取りました」

という意見とに真っ二つに割れています。

おそらく、数学が得意な人や受験のコツを知っている人には、それほどの難関とは映らないのでしょう。反対に、数学が苦手な人にとっては工業簿記の勉強が進まず、大変だったようです。

簿記2級と3級の違いは何ですか?

仕事で扱う範囲のちがい
簿記2級は、法人企業の経営をあつかうための資格です。そのために、商業簿記と工業簿記の2区分に知識が必要です。簿記2級を習得すれば、株式会社の会計処理や、製造業での原価計算が理解できるようになります。

一方、簿記3級は個人経営の会社経理をあつかうための資格になってきます。

試験出題範囲のちがい
簿記2級は、商業簿記と工業簿記の2科目から出題されます。商業簿記は、売買取引、資産、帳簿、決算などがあつかわれ、記帳の仕方が中心になります。工業簿記は、原価計算からの出題が中心になります。仕入れて売る商業簿記とちがい、材料を仕入れて加工して売るのが工業簿記です。

一方、簿記3級は商業簿記の1科目だけから出題されます。簿記の基礎、売買取引、資産、帳簿、決算など基本的なことが出題されます。

学習時間
簿記2級は、約200時間の学習が必要とされています。3~4ヶ月はかかるでしょう。簿記3級は、約70時間の学習が必要とされています。1~ヶ月ですむでしょうか。

就職や転職への効果
簿記2級は、履歴書に書いて役に立つ資格です。経理や経営展開などの担当者を募集する際は、簿記2級保有を条件にあげる企業も多いです。簿記3級は、履歴書に書いても就職や転職にあまり影響しない資格です。簿記3級自体が個人経営をあつかう資格なので、企業はどうしても2級保有者を求めるようです。

全商簿記2級と日商簿記2級の違い

日商簿記は「日本商工会議所」の資格で、おもに社会人のための検定資格になっています。厚生労働省の「YES-プログラム」の資格として選定されていて、簿記検定のなかでは知名度や評価の点でもっとも優れている資格です。学者が問題を作って、商工会議所の人が採点します。法規や会計基準をもとに出題・採点されていきます。

全商簿記は「全国商業高等学校協会」の資格になります。商業高校や、高校の商業科の生徒のための検定資格です。教師が問題を作り、採点します。学習指導要領に沿って、つまり授業や教科書と同じ言葉遣いや流れで出題・採点されていきます。

難易度
難易度からいえば、全商より日商のほうが難易度は高いです。以前は、全商2級と日商3級が同じくらいのレベルといわれていたようですが、全商のレベルも上がってきているようです。全商1級と比べると、日商2級のほうが難易度が高いようですね。

認知度
全商1級をもっていると、大学の推薦入学にかなり有利に働くようです。しかし、社会では大して認められておらず、全商1級を持っている人が日商2級をわざわざ取り直すこともあります。

大学の推薦入学に全商1級と日商2級のどちらかが条件になっている場合、将来経理関係の仕事をするのであれば日商2級をとっておいたほうが役に立つでしょう。

全経簿記2級と日商簿記2級の違い

日商簿記は「日本商工会議所」の資格で、おもに社会人のための検定資格になっています。厚生労働省の「YES-プログラム」の資格として選定されていて、簿記検定のなかでは知名度や評価の点でもっとも優れている資格です。学者が問題を作って、商工会議所の人が採点します。法規や会計基準をもとに出題・採点されていきます。

全経簿記は「全国経理学校協会」の資格で、経理系専門学校生のための検定試験です。厚生労働省の「YES-プログラム」の資格として選定されています。文部省の後援も受けています。

難易度
全経簿記2級と日商簿記2級を比べると、難易度は日商簿記2級のほうが高くなります。全経簿記1級と日商簿記2級の難易度がおなじくらいのようです。

日商簿記2級の滑り止め的な意味合いで全経簿記2級を受ける人が多いようです。

認知度
認知度は、全経簿記より日商簿記のほうがだんぜん高いです。履歴書に書くなら、全経簿記1級と日商簿記2級が同レベルとして扱われますが、日商簿記を知っている人事担当者のほうが多いのではないでしょうか。

全経簿記のテキストや問題集はなかなか本屋ではみかけません。学習環境でいっても圧倒的に日商簿記のほうが有利ですね。